乙女の苦悩

2か月くらい前にピアスを開けたのですが、いまだ穴が安定しません。原因は、1か月過ぎたところくらいで一回、スタッドを取り外し、もう一度入れたときに、穴から少し外れたところにまた別の穴をあけちゃったこと。

お医者さんに言われたとおりに、触らなかったらよかったのに。変に不安になって、ネットでいろんな記事を読んだから、何が正しいかわからなくなってしまって、えいって、刺しちゃった。自分がばかみたい。そんな、おしゃれのための耳の穴ごときで。

でも、女の子はいつだって女の子ってだけで悩みが増える。これ食べたら太るかもとか考えながらご飯食べるときとか、サングラスかけて街に出たら、女優ぶってるとか言われないか考えるときとか、そんなときは女の子であることをちょっと嫌になる。

この前親友と話していたら、「足の毛のこと考えなくて済むようになったくらいから、男と女は楽しいね」という名言が飛び出した。半年くらいたって、お互い良く知るようになると、足の毛とかおしっこのこととか結構お互いにどうでもよくなってくる。そういうのを飛び越した相手への愛着が心地よくなってきたときに、愛っていいなと私も思う。

相手のことを愛するとき、今までの固定観念とかどうでもよくなる時がある。すべてが一回愛おしく感じられて、その時完全に恋に落ちているんだと思う。彼のチュー顔の写真とか、冷静に見たら気持ち悪いんだけど、送られてきてかわいいと思うとか。一回、全部受け入れちゃう。それから、やっぱりこれは違う、嫌いという風にもう一度相手を受け入れなおしていくのだろうが。そのさきでも、やっぱり相手のことを好きでいられたらいいと思う。

女の子だったら苦悩することがいっぱいあるんだけど、そんな私も含めてだれか男の子が私を完全に受け入れてくれた時、救われるものもあると思う。乙女の苦悩も無駄じゃなかったなと。女の子としてこの人が私を見ていてくれてる喜びに、ハッピーでいられると思う。

悩みは尽きないが、やっぱり明日は病院に行ってお薬もらってこよう。この耳の穴が安定するころには、この苦悩も無駄じゃなかったと思いたい。